LOVE
~恋愛と心理~
●なぜ「ダメ男」に惹かれてしまうのか?
--頭では分かっているのに、心が離れられない理由
1.心音の疑問
カイリ先生…1つ聞いていいですか?
ふふふ、心音くん、今日はどうしたんだい?
友達から、「絶対付き合うの止めた方がイイ!」って言われているのに、
それでも好きでい続ける人っていますよね?
本人も苦しいのに、どうして離れられないんでしょうか?
ふふふ、いい質問だね。
実は心理学でも、このテーマは昔から研究されているんだよ。
人は必ずしも、自分を幸せにしてくれる人だけを好きになるわけではないんだ。
寧ろ、【離れられなくなる心理】にはいくつかの共通点があるんだ。
2.心理学的解説
「頭では分かっているのに離れられない。」
そんな経験をしたことがある人は少なくありません。
実は心理学では、このような現象を説明するいくつかの考え方があります。
今回は、その中でも代表的な4つをご紹介します。
① 間欠強化-「たまに優しい」が一番忘れられない
人は毎回ご褒美を貰うより、たまにしかご褒美を貰えない方が、その行動を続けやすくなることが知られています。
これを心理学では、「間欠強化(Intermittent Reinforcement)と呼びます。
例えば、
・普段は冷たい
・LINEの返信は遅い
・約束もよく破る
それでも、たまに、
「会いたかった」
「本日はありがとう」
と言われる。
その”たまに”があるからこそ、
「次は優しくしてくれるかもしれない」
という期待が生まれ、関係を終わらせることが難しくなる場合があります。
この現象は、学習心理学の分野でも古くから研究されています。
② 「私なら変えられる」という期待
恋愛をすると、人は相手の「現在」だけでなく、「未来の可能性」にも惹かれることがあります。
「本当は優しい人なんだ。」
「私だけは理解してあげられる。」
「いつか変わってくれる。」
そうした期待は決して悪いものではありません。
しかし、相手自身が変わろうとしていない場合、その期待だけが大きくなり、苦しい恋愛が続いてしまうことがあります。
③ 自己肯定感だけでは説明できない
「ダメ男を好きになる人は自己肯定感が低い。」
そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実際にはそれだけで説明できるものではありません。
恋愛には、
・育った環境
・過去の恋愛経験
・愛着スタイル
・性格
・人間関係
など、多くの要素が影響しています。
ですから、
「私は自己肯定感が低いからダメなんだ。」
と決めつける必要はありません。
④ 「ドキドキ」と「幸せ」は同じではない
恋愛中は、
・不安
・嫉妬
・駆け引き
・連絡待ち
といった感情を、
「恋をしている証拠」
と感じることがあります。
しかし、心理学では、安心できる関係性の方が長期的な満足感につながりやすいことも知られています。
刺激が強い恋愛と、幸せな恋愛は、必ずしも同じではありません。
●心理学メモ
今回紹介した内容は、次のような心理学の考え方を参考にしてます。
・間欠強化:不規則な報酬は行動を維持しやすいという学習心理学の考え方
・愛着理論:幼少期の対人関係が、その後の蓮ライや人間関係にも影響するという理論
・自己肯定感:自分がどのように評価しているかが、恋愛行動にも影響を与えることが示されています
3.セルフチェック
ふふふ、キミは次の項目に、いくつ当てはまるかな?
□ 連絡が来ないだけで一日中考えてします
□ 優しくされると嫌だったことを全部忘れてしまう
□ 「私が支えないと」と思ってします
□ 一緒にいると自分に自信がなくなる
□ 周囲から何度も心配されている
□ 幸せより、不安の時間の方が多い
□ 「別れた方がいい」と思いながら別れられない
4.向き合い方
好きになった自分を責める必要はありません。
でも、一つだけ覚えていて欲しいことがあります。
恋愛は、
「相手を好きになること」
だけではありません。
「その恋をしている自分を好きでいられるか」
も、とても大切です。
苦しい恋をしているときほど、一度だけ、自分自身に問いかけてみてください。
5.カイリ先生からキミへ
カイリ先生…人を好きになるって、難しいですね…。
ふふふ、そうだね。
恋は、理屈だけでは説明できない。
だから、人は恋をするんだよ。
だから、恋をする…。
好きになった自分を否定する必要はないよ。
ただ、一つだけ忘れないで欲しい。
人を好きでいるために、キミがキミ自身を嫌いになってはいけない。
恋は、人を幸せにするためのもの。
もし、その恋がキミの笑顔を奪ってしまうなら、一度だけ立ち止まって自分の心にも耳を傾けてあげて欲しい。
一度だけ立ち止まって自分の心にも耳を傾ける…。
ふふふ、答えはキミの心にある。